もともと、実家の目の前が工場だったので幼い頃から工場での仕事に関心を持っていました。年齢を重ねる中で、工場製品に触れ、日本各地や世界を飛び回る商社で働くことに憧れを持ち、就職活動では商社を中心に選考を受けていました。数ある商社の中で、杉本商事に入社を決めたのは、懇親会の時に感じた親しみやすい雰囲気です。先輩同士が和気あいあいと盛り上がり、私たちにも優しい言葉を掛けてくださる風通しの良い職場環境がとても好印象でした。また、歴史ある企業としての安定経営や各社員の勤続年数の長さも入社の大きな理由になりました。
現在は、直需営業としてお客様の工場へお伺いし、提案や販売などをメインに行なっています。商材は、測定工具、作業工具、電材、工作機器など、工場に必要なすべての製品を幅広く扱っているのが特長です。そうした、商品力の高さと共に、日本各地に拠点や仕入先があるネットワーク力、そして、創業から培ってきた杉本商事としてのブランド力をしっかりと成果に繋げるため、日々の業務の中ではコミュニケーションに重きを置いています。何気ない会話からお客様が求めているご提案のヒントを得ることや、私自身の人間性を評価いただくことで、より責任ある仕事をご依頼いただくきっかけにもなっています。そうしたアプローチの幅を広げるため、最近では趣味のゴルフをお客様とプレイすることもあり、仕事場とは異なる人間味あふれる素顔を知れば知るほど、その方が求める最善かつ最適なご提案ができる力を高められるように感じています。
これまでの仕事を振り返り、いちばん心に残っているのが、装置の代替品をご提案する案件でした。30年〜40年ほど前から稼働していた装置はすでに生産終了なので、その機能を徹底的に把握し、入れ替え可能な新たな装置を選定・設置しなければいけません。それ以外にも、大型装置であったため、協力会社も複数に依頼する必要があり、搬入スペースの確保や撤去の方法など、対応業務は多岐にわたります。もちろん一人では知識が不十分なところもあるため、そうした分野に詳しい社内のスペシャリストである先輩などに相談できたことで、大きなミスが発生することもなく、無事に業務を終えられました。この仕事で、数多くの協力会社様を取りまとめる旗振り役を担ったことで、その後の仕事に向き合う大きな自信を育めました。大変な部分もありますが、こうした案件を通じて、後進に続く方々に、営業職としての醍醐味を伝え、模範となるような仕事を今後も手掛けていくことが目標です。これからも挑戦する気持ちを忘れず、営業所全体を浮上躍進させる社員となれるようにがんばり続けたいですね。
